小学生の生徒を指導するのは大変なエネルギーがいる。
中学生の入塾問い合わせが多いことや、
小学生の授業料が低めに設定してあること(経営的にみるとデス)も影響して、
小学生の募集を辞めようか?などと考えてしまうことがある。
だが、難関大学への進学や附属中学校の受験。。。
いやいや高岡高校、砺波高校などの進学校に合格するためにも
小学生から勉強の型を身につけることは十分条件ではなく、必要条件になっている。
小学生からそんなに勉強をしなくても、、
とお考えになる保護者の方もあるだろうが、
中学校の勉強というのは、中学校で突然始まるものではないことはご理解頂けるだろう。
中1で躓く単元として、数学では方程式がある。
この方程式、
足し算、引き算、掛け算、割り算、分数(最小公倍数や最大公約数、通分)、少数、
割合、速さ、面積、そして国語が出来ていないと、必ず分からなくなってしまう。
そして、この方程式で躓くということは
比例、式の値、連立方程式、一次関数、二次方程式、
二次関数、展開に因数分解、平方根と空間図形と関数の融合問題などなど、
中学校で学ぶ殆どの単元が理解不足になるということを意味している。
しかも性質が悪いのは、この方程式を習うのが2学期以降という学校が殆どであるということだ。
初めての中学校は勉強が難しいのではないかと、ドキドキしていたら、
1学期のテストはまあまあの点数であった。
(ここでいうまあまあとは400点以上をいうが、1学期のテストが400点前半ではまあまあではなく
かなり危ないと言わざるを得ない。450点以上を常に取っていなければ、
理解不足の種から芽が出てあっという間に広がってしまう可能性があるからだ。)
なんだ、中学校って勉強が難しいと思っていたけれど大したことないじゃない。
そして夏ごろには中3が部活を引退するので、中1の部活も本格的に始まる。
毎日楽しく学校に行き、宿題をして、部活をする。
一見充実しているように見えるが、その実理解不足の種は確実に根を張っているのだ。
2年生から内申点がつくから、勉強も頑張らないと。と思っても、
既に学校の平均点は300点から350点。(多くの中学校がこのくらい)
このまま平均に乗って、行き着く先には偏差値50前後の高校しか待っていない。
偏差値50前後の高校が悪いというわけではないが、
偏差値からも分かるように、一番人数が多い層なので倍率が結構なことになる。
高岡市で言えば、西が顕著な例だ。
西に行って、努力をすれば何とかなるか?
非ではないが、是でもない。
大学入試というものはそんなに甘いものではないからだ。
高校入試が県大会(市大会)だとすれば、大学入試は全国大会。
難関大学になれば、物心つくころから、
その大学に合格するために努力を継続してきたような受験生と机を並べないといけないのだ。
努力量の観点から言っても、敵う訳がない。
では自分が行けるレベルの大学や、専門学校に行ってからどうなるか?
そこまでは言及しないが、良いと言われる高校や大学にはそれなりの根拠がある。
そこが人生の岐路になることは少なくないだろう。
その為にも、今出来ることを全力で為さなければならない。
学生の本分は勉強。
アイポッドもパソコンも恋愛も青春ゴッコもその後で宜しい。
このようなことを書くと批判もあるだろうが、
私は無責任に子どもに夢を与えたくないと考えているし、
私なりに子どもたちのことを思って指導している。
耳に痛いことかもしれないが、
少し先の未来のために必死になってほしいと考えている。
小学生からの勉強は必要だ。
それではこの辺で。