教銘舎の太田です。こんにちは。
伊丹空港から1時間とちょっと。
洋上のアルプスと呼ばれる山々が鎮座している屋久島にとうちゃーく。
って、屋久島空港ちっちぇーw
手荷物もベルトコンベアに載ってグルグルするのではなく、
職員さんが駆け足で飛行機から持ってきて下さる。
自分の荷物はドコ?と皆でキョロキョロしている様は
親鳥に餌をもらう時の雛のようでちょっと可愛い。
単線電車が走るローカル線の駅に似た雰囲気を醸し出した屋久島空港。
無事手荷物を受け取り空港のロビーに出ると、
予約していたレンタカー店の店員さんが「太田様」と掲げたプラ板を提げて待っていてくれた。
ドモドモ、太田で御座います。
空港からレンタカー店へはものの2〜3分で着いてしまう距離。。
そんな短い道中で私の目に入ったのは、
『屋久島空港のジェット化早期整備!!』という立て看板だった。
ジェット化反対!というのなら分かるが、観光で成り立っているからなのか
搭乗人数の多いジェット飛行機を推しているのが何だか不思議だった。
ジェット化すれば、空港の滑走路はもっと拡張しなければならないだろうし、騒音問題も出てくる。
一度に搭乗出来る人数は確かに多くなるが、それだけ島の負担も増えることになるだろう。
観光客が増えることにより、一時的に島民が潤ったとしても
屋久島自体が疲弊してしまい、第二の縄文杉を生んでしまうようでは
長い目で見てマイナスになると思ってしまうのだが。
ということで、私は屋久島へのアクセスが便利になることには反対だ。
小笠原のように往復40時間も船に揺られないと辿りつけない訳でもあるまいし。。。
そんなことを考えていると、ハイ到着。
レンタカー店で御座います。
今回借りたのはマツダのデミオ。
ちっちゃいけれど、島内をグルグルする位ならコノ子でもきっと大丈夫。
快調に走り出したデミオ。
調度昼時。朝食も食べていなかったので、お腹ペコペコ。
先ずは腹ごしらえと行きますか!
記念すべき屋久島最初の食事は安房にある『かもがわ』さんへ。
ど〜ん。
この刺身定食、とびうおのから揚げと亀の手(貝)
なんやかんやがついて1,600円というお値段。
お値段以上、それ以上かもがわ♪
意気込んで食べ始めたが、お腹いっぱい夢いっぱい。
食べられない分は相方のお盆にそっとうつす。
満腹でお店を後にし、お次は釣具の岩川さんへ向かう。
明日は早朝出発ということと、
飛行機に持ち込みが出来ないガスカートリッジや食料品を買いにいかなければならないこと、
既に14時近くになっていることを鑑みて、初日はお手軽に堤防から釣りをすることに。
その為の道具をレンタルしてくれるのが、釣具の岩川さんなのだ。
お店に向かう途中、ちょっとだけ入った小道に良い感じの居酒屋があった。
『観光本に載っているような店よりも、こういうしんなりした感じのお店の方が美味しかったりしてね。
帰り寄ってみようか。』なんてもう夜ご飯の心配。
お店に到着し、レンタルの準備をしてもらっている間に釣り船にいついてのリサーチを始める。
ふむふむ、屋久島にはあまり乗り合い船がないと。
外洋だから波が高く、晴れていても出航できないことがあると。
明後日ジギング船の出航予約が入っているから、それに同船することも出来るとな。
ふむふむ。
明日の登山を終えてみないと明後日のジギング船に乗る元気があるかは分からないが、
取り敢えず2名分の仮予約をお願いすることに。
そんなことを話していると、レンタルの用意が整ったようで。
オススメのポイントを聞き、そこにナビをセットしてデミオはブロロ〜んと走り出す。
ポイントに到着して車を降りると、風ツヨっ!!
軽く屋久島の洗礼を受けながら仕掛けをセットする。
岩川さんでレンタルしたのはサビキ仕掛けのシンプルなもの。
撒き餌を籠に詰めて、一番下の針にだけエビちゃんをつける。
そのエビの名は…
生イキ君(爆)
ナマイキなエビに針を刺し、ドボンと海に投入〜
………
釣れないね〜なんて話をしていると、ゆうゆうと泳ぐ大きな物体。
一気にオアドレナリンが放出され、緊張感を増す。
おおーー
ウミガメ君やないですか★
屋久島で見てみたいと思っていたウミガメとの唐突な出逢い。
スイ〜っと泳いで、プカっと息をする。
めっちゃかわいい。
釣りもそっちのけで写真と動画を撮る。。
良いモン見れた。
次に現れたのは、近所のおじいちゃん。
颯爽とハコバンで現れて、空のビールケースの上に座り竿を振る。
聞けばエサはキビナゴで、ダツを狙っているとのこと。。
魚も釣れないし、ちょっと暇を持て余していたのでおじいちゃんと絡んでみる。
結果…
意気投合!!
オススメのお寿司屋さんなんかを教えてもらい、その店に行って
『NTTOBの牧に聞いたと言ったらきっと良い事がある。』なんて言ってもらっちゃって。
牧さんの仕事の話や、恋の話を聞くこと30分。
ちょっと飽きてきちゃったw
話好きな牧さんからしんなり距離を空けて、また釣り再開。
でも釣れない。。。
人間諦めが肝心。と思っていたらガツンと曲がる竿!!
おぉー
と思った瞬間切られる糸、切れる気持ち。
てっしゅー!
岩川さんに道具を返して、帰路にある先程の居酒屋をチェック。
18時前ということで、まだ開店していないよう。
相方がカレーを食べたいというので、
近くでお店を探すが屋久島でカレーは中々ハードルが高いよう。
道すがら探す予定で
明日の登山用品を揃える為に近くにあったスーパーへ行くことに。
レジのおばちゃんに、近くで美味しいカレー食べれるところはないかと尋ねると、
あんまりされない質問だったようで、隣のレジの店員さんに聞いている。
するとその店員さんも近くにいた店員さんに聞いている。
ちょっとしたサワギwww
あ、もし心当たりが無かったらいいんで。と引き下がろうとしたところ、
隣のレジで買い物をしていた男性客が驚きの一言を発した。
『家にあるよ。』
くま?ʕ´•ᴥ•`ʔ
はい?
流石に一般家庭へ訪れる勇気は無い。
いやいや、お店をやっててね。と微笑む男性客。
ここで会ったのも何かの縁。伺いましょう!
じゃあ乗っていく?と気さくに仰って下さったが、
我々にはデミオ君がおりますのでと、お店の場所を聞く。
グーグル先生に尋ねると、先程通った道沿いにあるようで。
『目的地に到着しました。』という機械音が告げたのは、
先程我々がチェックしていた小道に入った居酒屋ではないか!
こんなこともあるんだね。と思いながら店に入ると、
『まだ営業前なんですよ〜』とツレナイお言葉。
いえいえ、これこれこうで、このお店のご主人に
もう入っていていいよと仰って頂いたワケですよ。と事情を話して居座ることに。
それから10分程待つと、先程の男性(店の主人)が戻ってきた。
どうやらスーパー以外にも仕入れ先があるらしく、そこに寄ってから来たようだ。
カレーを食べに寄ったのだが、一応オススメをお聞きする。
『うちのオススメは漬け丼ですよ。美味しいから!』
そうですか、そうですか。漬け丼ね〜。
新鮮な魚ならそのまま刺身で食べたいし、
そもそも漬けにしてしまうと醤油の味が勝ってしまうから、魚の味が分かりにくい。
む〜
カレーとカツ丼、兜焼きをお願いします!!
結局カレーw
島のことなんかを聞きながらの楽しい夕餉。
宿に戻り、明日登山する予定の宮之浦岳の情報を集める。
フムフム、屋久島では登山日は朝食と昼食を弁当にするのが一般的なのか。
お弁当屋さんが宿まで届けてくれるとのこと。
それなら是非頼んでみよう。
2食で950円のお弁当をフロントにお願いして、自室に戻りパッキングをする。
往復16km以上、コースタイムで11時間かかるという情報を基に、水の量や携行食を決めていく。
ザックは出来るだけ軽くしたいけれど、別に修行をしに来ている訳でもないから、
登山を楽しむ為のアイテムや食事は削れない。
でも重過ぎると登山自体が苦行になってしまうから。とグルグルする(笑)
何とかパッキングを終え、床に就くことに。